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「Strange Neighbors」
第2回目のゲストは青山陽一が敬愛するSAKANAのお二人です。

―SAKANAのお二人と青山さんはいつ頃知り合ったのですか?
青山(以下A):EQってアルバムの曲に参加してほしくて、声を掛けたんです。
POCOPEN(以下P):そうでしたね。最初はそれでした。あれが何年前だったんでしょうね?4年ぐらい前でしたか?
A:そうですね。さかなを知ったのはクアトロで、多分96年とか…5年とかに、ホフディランとグリーディーグリーンっていうバンドと(さかなが)やった時。グリーディーグリーンって知ってます?
―??
A:(SAKANAの共同プロデューサー、SAKANAのアルバムを出しているレーベルMEMORY LABオーナーの)高橋健太郎さんがギターで参加してたバンドで。グリーディーグリーンがトリで、ホフが一番目で、SAKANAはその間に二人で演奏して…。それを見たらガツーンとやられちゃって。
西脇(以下N):そうなんだ。
―CDで初めて知ったのではなくて、ライヴで知ったんですね。
A:そうなんですよ。でも、名前はずっと知ってて「マッチを擦る」を出しているのは知ってたんですけれども。存在は知ってたんだけどどういう音楽かはぜんぜん知らなくて…



―さかなのお二人は、青山さんを知ったのはEQに参加してから?
P:私たちは…えーと、クアトロのライヴのときはお話してたんでしたっけ?
A:そのときは話はしてなくて、吉祥寺のスターパインズで・・・多分ちゃんと挨拶したのはその時。何だろう、ライヴだったっけな?あの時は何だったっけ?4年前、EQに参加してもらうのを頼もうと思った時、あれはSAKANAが出てたライヴだったのかな?その時、「CDの写真とおんなじだ」って言われて(笑)。
P:そうそう、そんなこと言ったんだ。私たちはその当時徳間ジャパンに在籍していたんですが、徳間の社員の方を通じで青山さんを知って。
A:レコード会社がその時一緒だったわけですよね。
P:そうそう、私たちは一枚限りだったんですけど。
A:それで、同じレコード会社だったら頼みやすいかなあ、じゃあこれはやってもらおう、と…それで、スターパインズで挨拶をして、その時にテープかデモだったかを渡して、「それの相方で歌って欲しいんですけど」って。
P:そうですね。曲参加させていただいて、楽しかったです。
―それでは、逆に、青山さんがさかなに参加するということはよくあったんですか?
P:2002年の12月にSAKANAのワンマンをマンダラ2でやった時に、何曲かご一緒してもらって。
A:こっちから電話したんです。「ワンマンやるんだったら、ぜひギター弾かせて」って言って押し掛けちゃったんですよ(笑)。
P:いつも受け身ですみません…嬉しかったです、ホント。
―では、それからは青山さんはちょくちょく参加していたのですか?
A:そんなにちょくちょくではないですね。その時と、去年(2004年)8月30日のマンダラ2の時ぐらい。
―ライヴのMCはご自分で考えてきてるんですか?
P:そうです。
A:何か喋ろうかとかは一応あるんだ?
P:そうですねぇ、一生懸命。
N:仕込んでる。
P:仕込んでる時もあるけれど、メモってない時もあります。でも8月30日のライヴからは喋ってないです。
A:えぇっ!喋ってない!?
N:途端に喋らなくなったんです。
A:本当…!? (注:しかしその後は少しMC復活していました(青) )
P:本当に、ぱったり。こんなにいつもライヴの後落ち込むのは何故だろうって自問して、「あー喋ってるからだ」っていう事に気付いたんです。
A:あー、でも、僕も…落ち込む事は多いですよ。その場でどうしても変な事言っちゃうんですよね。
P:でも、そっちのほうが言葉が生きてますよね。その場で聴いている人にあった言葉が言えるんだから。
A:でも、なんかいつも場が読めてないし、自分で喋ってて、何言ってるかわかんなくなっちゃって「まあいいや、じゃあ次の曲行こう」みたいな事は多いですね。
P:ふふ(笑)いやあでもあんまりそんな「キメて」もねえ。わざとらしいというか…観客の人たちとの距離が全てですもんね、ライヴは。
―POCOPENさんは、いつもどんな感じで、距離を…
P:縮めるか?
―縮めたほうがいい?それとも、やっぱり一定は離れてた方がいいですか?
P:いや、縮んだほうがいいですね、寂しいから。近寄りがたい感じにさせるよりはねぇ。本当にくつろいで欲しいなって思います。
A:(POCOPENさんは)ギャップがあるよね。こう…超然とした感じの時と、いきなりこう、ぐっと落としてくる感じと(笑)
P:超然!(笑)
A:そこがなんか良いんだよね。
P:う〜ん…。青山さんのライヴとか観ても、本当に気楽な気持ちで聴けるし、私は青山さんの喋りとかも聞いているとホッとする、「ここにいて良いんだな」っていう感じで。
A:いやいやいや。
P:やっぱり私たちもそういうのを勉強して、お客さんを緊張させないで出来るようになりたいなぁって思いますね。
―ステージに機材と自分と、満員の観客席という感じだと、そのギャップに寂しくなったりとかはあるのでしょうか?
A:寂しくはないです。音が出ていれば、寂しくはない。MCとかは寂しいけど(笑)。「どうしていいんだ俺は一体」みたいな。
P:んー、確かに。それはあるかもしれない。音出しちゃえばね(笑)。居場所が出来るから。
A:あの、渋谷AXで「はっぴいえんどパレード」っていうライヴがあったんですよ。はっぴいえんどの曲をやるライヴ。で、自分が司会をやらなきゃいけなくて。バンドは自分のバンドなんだけど、バンドの人はステージの半分後ろの山台みたいなところに全員乗ってて、自分だけ真ん中に立ってろっていう状態で、だーれもいなくて。あれは寂しかったなぁ…(笑)
P:(笑)
A:正面から観てると、普通にバンドと一緒にやってるように見えるんですけど、ステージを横から見るとすごい自分とバンドの間が離れてて。あれは寂しかったなあ…どうしていいかわかんなかった。ソロ歌手の人はみんなそういう感じなんでしょうね。アイドル歌手とか演歌歌手とか。バンドがいるのは有難いです。
P:そうですよね。うん。いろんなこと一人で考えたりとか、全部責任が自分にある感じですよね。一人でやるって。
A:そういえば、POCOPENさんは最近弾き語りライヴをやったとか。
P:あれは、1回限りです。普段バンドでやってる人を集めて1階だけ、マンダラ2の人が企画して、それに出さしてもらったんです。
A:見に行きたかったんですけど、行けなかったんですよね。
P:あっという間に終わっちゃいましたから…。サクッとやって。
A:西脇さんは見に行きましたか?
N:見に行きましたよ。なんかね、すごい短かった。
P:すごい猛練習して…喋らないと決めたから、もう全部メドレーみたいに、曲の合間も無く。
A:えぇっ!?
P:つながってて、「早く終わらそう!」って(笑)。
N:しかもフルコーラスやった曲は1曲も無かったんだよね。全部1番とか2番ぐらいで次につながっちゃって。
A:今、2人でやる時もそうなの?
N:ううん、2人でやるときは普通にやってるんですけど…
P:だって自分なんてねぇ、バッキングと歌しか出来ないのに、そんなに長くやっても…
N:インストナンバーもあったよね。インストナンバーが凄かったんですよ。スペイシーでしたよ。
A:インスト!?それは凄いなぁ…
N:どういうフレーズなのかわかんないフレーズで、凄かったですよ。
―新境地ですね。
N:いや、あれは凄かった。
P:いやいやあれは80年代っぽい感じで…
A:でも、POCOPENさんのギターは独特のセンスがあるからねぇ。
N:そうですよねぇ。凄いですよね。あれは面白かったなぁ。
P:もうほんと、逃げるようにして…あれは何分ぐらいだったのかなぁ。25分ぐらいしかなかったかなぁ。持ち時間は40分ぐらいで。
A:何曲やったんですか?
P:曲数はいっぱいやったんですよ。10曲以上かなぁ。
A:えぇ!!10曲以上!?
P:10曲以上やりましたよね。そのときにしか聴けない曲を凄い練習したんです。メドレーもちゃんと考えて、スミからスミまで時間も何回も測って。でもそんなことやってんの私だけだったんですよ(笑)。他に出演した人達はもっとリラックスしててね、「さぁ何やろうかなぁ〜?」なんて感じだったんで、もう私恥ずかしくなっちゃって(笑)。でもね、帰り際にお店の店長さんに「今日出演した人の中で一番練習して準備したの『だけ』は私だって誇れます!」って言ったら「そうかぁ〜!」って。「でも準備しておいてよかった〜。準備しても下手なんだけど」って言ったら「そうだね!」って言われて。あははは。

―SAKANAのお二人は、ODRELはもうお聞きになりましたか?感想を聞かせてください。
P:ああ、凄くポップですごい良かった、聴いてて楽しかった。いつもポップだけど、ひときわポップで。
A:いやー、LOCOMOTIONを聴いてしまったらやっぱり「あぁー…負けてしまった」と思いました。
P:どこがですかー!
N:何言ってるんですか!
P:どこが負けてるんですかー。ぜんぜん次元が違う…
A:いや、マジで。ちょっと地力の違いを感じてしまいました。
P:そんなことないですよ。LOCOMOTIONはもう、瀕死の状態で、もうODRELの方が余裕が溢れ出るっていうか…。
A:いや、とりあえず練習して技術的に出来るようになってって言うのと、最初からものすごいセンスを持ってる人の違いっていうか、そういう感じなんですよ。練習しても出来るようにならない世界っていうのをSAKANAは持っているんです。
―お互いの言っていることは両方とも、とっても良く分かります。うーん、「余裕」ですかぁ。なるほど。
A:突然ですけど「ガラスの仮面」とか読みますか? あの、全然関係ない話なんですけど、ガラスの仮面の登場人物に北島マヤと姫川亜弓ってのがいるんですけど。
P:懐かしい(笑)マヤが主人公ですよね。
A:そう。さかながマヤなんですよ。で、僕が。
P:姫川亜弓?(笑)
A:僕は亜弓みたいに容姿端麗ではないけど(笑)。亜弓って女優としていろんなことが出来るんですけど、マヤの生まれついての役者としての本能には到底かなわないんですよね。
―青山さんは少女漫画読むんですか?
A:いや、少女漫画はそんなに好きじゃないんだけど、ガラスの仮面は、最近全巻大人買いしてしまって…最初から読んでしまってはまっちゃったんですよ。あの、エースを狙え!とかそういうのに近いよね、きっと。
―SAKANAのニューアルバム「LOCOMOTION」のSpecial Thanksの所に青山さんの名前がありましたが、それはなぜですか?
P:それはもちろんですよ。Locomotionという曲も素晴らしいアレンジでやって下さっているし、それに、たくさんお世話になっているけれど、最近では西脇君が青山さんのアルバム(ODREL)のジャケットの仕事をやらせてもらったりとか、感謝の気持ちを込めて…
A:いや、本当お世話になりっぱなしで、こっちも。
―そのODRELのジャケットは、どういういきさつで西脇さんが書くことになったんですか?
A:西脇さんの絵は大好きなので、いつかジャケットを頼んでみたかったんだけどSAKANAの音楽と密着してるイメージがあったから、今まですこし躊躇する部分もあって。でも、レコード会社が変わったこともあって、ここは心機一転お願いしてみようと思って。で、去年の12月頃でしたかね?西脇さんの個展に行って、「この絵がいい」という話もしつつ、新しい絵を描いてもらったりもして…
―いくつか案があったんですね。
A:あの、いくつか案がっていうかね、お願いしたら一週間で40枚ぐらい描いてくれて(笑)「すごい!」って。
―ジャケットは、青山さんらしき人物の絵の部分だけ光ったコーティングがなされていますが。
N:あれはデザイナーの方がやってくれたみたいですね。
A:デザイナーの人も、きっと「この部分が青山だ」と思ったんでしょうね。きっと似てたんでしょうね。
P:やっぱりわかるんでしょうね。西脇君は「わからないんじゃないか」って心配してたんですけど(笑)
A:一応そのつもりで書いてくださってたんですよね?
N:そのつもりだったんですけど、ただ言うと怒られそうで言えなかったんです…(笑)
―あれは何でみんなメガネなんですか?
N:いやー、別に意味はないんですけど、うん。
―青山陽一といったらメガネ?
N:そうですね、あの、ホームページでもメガネが揺れてるし、やっぱりメガネはトレードマークというか。
A:メガネなんて誰でもかけてますけどねぇ。
P:でも、おしゃれですよね。何個ぐらい持ってるんですか?
A:2年に1回ぐらい、買っちゃったりするんですよ。でも新しいのしかかけないから、いつも着けてるのは1個なんだけど、どんどん溜まっちゃって。
P:そうなんですか。贅沢だぁ…。
A:なんかねー、合わない気がして。顔に。買う度に「失敗したなー」って。
P:私も合わない気がしてずっと悩んでて。買えないです。
A:え、目悪いんですか?
P:私普段はメガネなんですよ。さっきもここに来る前にコンタクトにして。
N:見えないと言っていいぐらいに悪いですよ。
A:あー、そういえばメガネかけてますね。でもライヴではコンタクトですよね?
P:そうですね。たまに忘れてメガネでやったりもします(笑)
A:ライヴではPOCOPENさんは歌詞見てるから、忘れたらねぇ。
P:そうそう。忘れたら最後だ。度が強いとどんなお洒落なの着けてても目がちっちゃくなっちゃうから…でも、青山さんのはちっちゃくならないですよね?
A:一応「レンズ薄くしてください」って言うんだけど、そうすると高くなっちゃうんですよね。
N:そのメガネ、度キツいですよね?
A:うん、乱視が強いから。でもメガネかけ始めたの僕結構遅いんです。26才の時ぐらいからで。
N:グランドファーザーズの時はかけてましたよね?
A:いや、かけてなかったんですよほとんど。最後の方はかけてたけど…それまで自分の目が悪いと思ってなかったんだけど、なんかおかしいなぁ…と(笑)
N:どうやら悪いらしい、と(笑)
P:私もかける時そうだったんですよ。「なあんかおかしい」と。わかんなかったんですよね、目が悪いって言うのが。
A:でもね最近、自分の目が良くなって来たような気がするんですよ。で、それはひょっとしたら老眼なのかなって…
P:(笑)
N:あぁ〜。それはありますね。
A:なんか見えるなって思って。かけてない時も。
P:そうなんですか。でも、近くが見えなかったりとか…?
A:そうそう、必要以上に近づくと、「あれ?見えないな」っていう感じになったりとか。
N:いや…でも僕もそれは、あの、すっごい来ますよ。最近…
P:え、老眼なのもしかして?
N:近くがぜんぜん見えない…
P:いやだ〜、はははは…。
A:なんかこうやって(本を近づけたり遠ざけたりする)、ちょっと最近、うん。
N:なりますよねー。
A:なるなる…
―西脇さんは目は悪いんですか?
N:いや、ものすごく良いんですよ。2.0なんです。
A:でもね、作業的にああいう事をしてたら…目とか悪くなりそうな感じですよね。
N:いやなんなくて、ずっと良いんですけど、ただ視力の良い人って老眼が早いんですよね。
A:あぁ〜。まあ良くそういう話を聞くけど。
N:そうらしいんですよ、最近ねぇ、ホント大変ですよ…
P:大変ですか(笑)!
N:えぇ…
―絵はアトリエみたいな所で描くんですか?
N:いやいや、普通に自分の家でやります。普通の6畳の部屋で描いてるんですよ。(絵を描く時は)音楽は聴きますねー。聴くものはその時その時なんですけど、シーンとしてるとやっぱり描きにくいんで。
A:好きな音楽を聴きながら仕事できるって言うのは良いですねー。
―西脇さんの絵は独学ですか?学校やアトリエに行っていたと言う訳ではない?
N:ぜんぜん。独学って言うか、ただ好きで描いてたというだけなんです。
A:弟子入りとかそういうのも無いですか?
N:ないですね。


―SAKANAの音楽の風景は「日本」という感じではなくて、異国の香りを感じさせる曲が多いですが、お二人は海外に行ったことはありますか?
A:アメリカでライヴはやってましたよね。
P:やりましたね。ニューヨークに行きました。あと南仏に行ったね。
N:うん。
P:フランスは行ったことありますか?海外はどこ行ったことあります?
A:フランスは無いですねえ。アメリカとイギリスしか行った事無いんですよ。
P:アメリカはどの辺?
A:ロサンゼルスとか…
P:ああ、そうだそうだ今年行ったんですよね。どうでしたか?
A:ロスは…ちょっと日差しがキツい。「うわぁ〜」って感じが(笑)
P&N:あぁ〜。
P:直撃って感じなんですね。ローラースケート履いてる女の子とかいるんですか?
A:あぁ…ビーチ行くとねぇ、一杯いますねぇ。やっぱりこの辺はお金持ちの人が観光してる所なのかなあと思ったり。でもちょっと入ると結構ヤバい人がいたりとか。ギャップがありますね。
P:明るい印象ばかりではない感じ?
A:う〜んなんだろう、ちょっと不気味な感じ、どっか。
P:なるほどね。
A:ロサンゼルスってこう、砂漠の上に立てた摩天楼って感じで…。
P:そうですよねぇ。どっか行きたいですねぇ。南に行きたい…。
―南に行きたい?
P:はい…。
A:北よりは南に行きたい?
P:北も良いけど、今は何か…トロピカルな…
A:マリン系ですね(笑)(注:POCOPENさんはSAKANAオフィシャルサイトで自らのことを「マリン系」と称していました→そのコラムはこちら
P:ふふ(笑)そうです(笑)
―あのpocolumnはどういう時に更新するのですか?
A:あれ凄いよねぇ。
―凄いですよねぇ。
P:何言ってるんですか〜!凄くないですよ。面白い資料を見つけて写してるだけですよ。
A:普段どういうことを考えてるんだろうと思っちゃうんだけど。あれ見てると…
P:何にも考えてないから、ああいうのに頼ってるだけです…。
A:いやあ、すごいなあ…
―あのホームページはどなたが更新・作成しているんですか?
P:西脇君がやってますね。
N:ええ。ホームページ製作ソフトで作ってるんです。HTMLとかはぜんぜんわかんないから、勝手にやってくれるソフトを使ってやってます。
P:私はホームページの西脇君が書いたお話が結構いいなと思ってて、でも、日記のほうが良いと言う声もあるんです。
N:いや、結構日記のほうが評判良かったみたいで。
―あのお話はちょっとずつ載せていく予定だったんですよね。
N:そうそう、連載のはずだったんですけどね。なんか、どこで止めようかなって思ってるうちに最後までやってしまって。
A:「つづく」みたいなのが入れられない?
N:そう、どこで「つづく」にすればいいんだろうと。
A:でも「お話」を書ける人って良いよね。すごいと思う。
P:ねぇ。すごいなぁ…
A:僕なんか絶対無理だもんなぁ…
P:書けますよ!書けますよ、きっと。青山さんなら。
A:漫画は書いてたんだけど(笑)。
P:えっ!本当ですかぁ!
A:漫画家になりたかったんだけど、お話作る能力がなかったんで。絵は好きだったんだけど。
N:どういうタイプの漫画?ギャグ?ストーリー?
A:いや、野球とか(笑)。すっごい素朴な内容ですね。
N:水島新二とか?
A:そうそう。あの、魔球が出て来たり(笑)
N:僕も漫画好きなんですよ〜。
P:ねぇ。すごいよね。家で漫画ばっかり読んでるよね。
N:すいません(笑)
A:どういった漫画がお好きですか?
N:ギャグ漫画ですね。最近のが好きなんですけど。
A:じゃああんまり古いのは読まない?
N:今、古いのを漁って読むとかはないですね。
―どんな漫画がお好きですか?
N:「エレキング」とか…知らないかな。
A:僕はビッグコミックオリジナルしか読んでないから、ほとんどねぇ。「PLUTO」と「黄昏流星群」しか読んでないですねぇ。
―POCOPENさんは、余暇を過ごす時は本を読んだりしますか?
P:漫画はないですね。本は読んでますけど…うん。何か読んでることが多いですね。テレビも見ないし、…でも、最近は新聞の天声人語を読むのが楽しみで。「こりゃあいい!」と、いい時は切り抜いて取っておいたりとか…
A:でも最近はテレビが無い生活してる人も結構いますよ。だってねぇ、あってもあまり見るものないもん。
P:そうですよねぇ。

―青山さんやSAKANAのお二人は、子供の頃から音楽を演奏していたんですか?
A:ギターを始めたのは中学1年生ぐらいだったんだけど、その前にも歌番組とかが好きで歌ったりしてましたよ。フィンガーファイブの真似とかして(笑)
―今回対談した3人ともギタリストですが、たとえば高橋健太郎さん(LOCOMOTIONではマンドリンを演奏)のように、ギターのほかにもいろいろな楽器をやってみようとは思わなかったのですか?
A:ピアノ習ってたりとかはなかったんですか?
P:あー、子供の頃、ピアノ習わせてくれるって言われたのに、「イヤだ!」って拒み続けて、今、後悔しています…習っとけばよかった(笑)
A:それは…私も同じです。ピアノ習わされそうになったんだけど、拒否してしまって。
P:ねー。勿体ないですよねー。今じゃもう習う時間もない、あの暇な時期にやっとけばよかったと…(笑)
―じゃあ音楽やり始めたのは中学生、高校生ぐらいの時ですか?
P:私は高校…でしたかねぇ。
N:僕も同じですよ。高校の時ですね。
―POCOPENさんは、SAKANAの前にやっていたバンドでは歌を歌っていたわけではなかったと聞きましたが。
P:そのバンドでは歌ってなかったですけど、高校の時はフォークギター部で歌ってました。視聴覚室とかで(笑)。
A:やっぱりフォークギター部?
P:フォークギター部しかなかったから…しょうがなく。
A:軽音楽部とかはなかった?
P:なかったです。軽音楽部があれば、軽音楽部に入ってただろううなぁと思うんですけどね。フォークギター部ではギターを教えてもらいつつ発表会をしていたので、「ギターをやってた」という感じではなかったです(笑)
A:じゃあ高校ではバンド活動とかいう感じではなかったんですか?
P:そうですね。その後にバンド活動はやりましたけど、はい。
A:お二人の出身地は東京…?
N:いえ、違います。彼女は千葉で、僕が横浜で。
P:そうなんですよ。青山さんは長野ですよね?
A:田舎者で。
P:いやいやそんなことはないですよ!近所じゃないですか。
N:長野はいい所ですよ。蕎麦がおいしい…。
P:ねぇ。お蕎麦が本当忘れられない。
A:うちのばあちゃんが蕎麦を打ってる人だったんですけれど。
N:本職で?
A:本職で。あの、店やってるんじゃなくて、麺を卸すほうで。
N:へぇ…すげぇ。
P:へぇ、そうなんですか。機械も使わずに?
A:要するに蕎麦を育てて、そば粉を作って、それで打って、箱詰めして、ってあの、まだ生きているんですけど、さすがに90過ぎてしまったので現役ではないんですが。
P:わぁ…職人だぁ。
N:すげぇ…
P:じゃあ弟子がいるんですか?技を受け継いで…
A:弟子がねぇ、育たなくて。で息子や娘に継がせようと思ったんだけど誰一人出来るようにならなくて。
P:あー、そうだったんですね。じゃあ一代限りだったんですかね?
A:多分その嫁入りした家がやってたと思うんだけど、そっち方面の人は皆亡くなっちゃって。
P:そうなんだ。おばあちゃんお嫁さんだったのに、ちゃんとお仕事をされてたんですね。
―青山さんはお蕎麦打てますか?
P:音楽やってなかったらそういう道もあったんですね(笑)
A:打てるわけないじゃないですか! 子供の頃は蕎麦の味なんてぜんぜんわかんなくて「何でこんなものが美味いんだ」と思ってたんだけど、大人になったら「こんな美味いものは無いな」と思うようになってしまいましたね。
P:確かに良さに気づくのに時間かかることってありますよね、何でも…。
A:大人にならないとわからないことって一杯ある…
P:一生勉強ですね。
A:西脇さんは、作曲した曲はテレコに録音したりしますか?
N:しますします。すぐ忘れちゃうんで。
A:それは…歌とか歌ってるの?鼻歌?
N:鼻歌ですね。すっごい、後で聞くとヤですね。
A:それを聞かせて詞をつけてもらう?
N:昔、鼻歌で聴かせたら、ものすごく笑われて。で、もう絶対ヤだと思って、それからその鼻歌をもう一回拾ってギターでかぶせて、そのギター2本入ったテープを聴いてもらってるかな。
A:歌詞とかは作らないんでしたっけ?
N:作らないですね。今は。10年以上昔は作ってたんですけど、もうぜんぜんお話になんないんで、やめました(笑)。青山さんは曲ってなんかプラプラ歩いてる時とかに浮かんだりするんですか?
A:いや、浮かんでもねぇ、覚えておく方法が無いし、やっぱり作るとしたら家でテレコに向かって。
N:やっぱりそうですよね。寝る前に布団の中で思いつくっていうのがすっごいよくあって…よっぽどだと這い出て取るんですけど、たいてい寝ちゃうじゃないですか。翌日絶対忘れちゃう。
A:ある、ある。朝方に急に思いついて、ってのはある。
―SAKANAの曲はタイトルやアレンジがちょくちょく変わるけれど、それは何故ですか?
P:そうですねぇ、納得いかないから直すんですけど。
A:曲は直したくなりますよね。
P:ねぇ。そうですよね。でもあまりやりすぎちゃいけないと思いつつ、やりすぎてしまった…。でも、今回はやりたいだけやれたんで、それはそれで自分の精一杯だったということで良かったんじゃないかなぁとは思いました。
A:ライブでの歌詞やアレンジとはずいぶん変わってきたものが多いですよね。SAKANAって代表曲と言われるようなものでも、どんどん曲も詞も変わっていったりするから、結構びっくりしますよ(笑)。リトルスワロウとかもずいぶん変わったし。
P:そうでしたっけ。
A:BLIND MOONとかはどうだったんですか?
P:BLIND MOONは…そんなに、ものすごくいじったというのは無いねぇ。
N:あの時はまるきり自分で録ってたんで。
A:あぁ、そうか…あれは自宅だけでレコーディングしたんですよね。
N:スタジオじゃないと、納得いくまで準備して、「じゃ録ろうかな」って言う感じが出来ちゃうじゃないですか。
A:LOCOMOTIONは結構スタジオで録ってるの?
N:LOCOMOTIONはベーシックにドラムがあるから、スタジオで2日か3日ぐらい録って…そうすると、もう録っちゃったから変えられないじゃないですか。でも、そのあとにのっけるギターとか歌とかは自宅でじっくりやるんだけど、そこでどんどん変わっていく。
A:じゃあなんかいろんなバージョンのミックスがあるとか?
P:あー、そういうのはもう抹殺しちゃったかも。
A:抹殺…!再発するときにアウトテイクで入れるとか?
P&N:いやぁ…

―そろそろ時間が迫ってきてしまいましたが、最後にひとつ質問させてください。2004年は、SAKANAも青山さんもアルバムを出した年でしたが、2004年を総括してみると、どんな年でしたか?また、2005年はどんな年にしたいですか?
A:自分は…アルバム1枚出しましたけど、2005年は…もっといいの作れますよ、きっと。とか言う感じでどうでしょう(笑)。多分、作れるかなと思ってるんですけどね。
P:2005年は…何て言うんでしょうねえ、自分が行きたい所へ、今生きたい所は素敵な温泉なんですけど(笑)そんな温泉のポスターとか駅で見たりすると、「あぁ、こういう所に実際には行けないけど、こういう気持ちになる音楽をやりたいなぁ」って思うし、そして聴いてくれる人も2300円ぐらいでいい温泉に入ったなぁって気分になって帰ってもらえるような、そんなライヴが出来たらいいなぁ(笑)…
N:(笑)
A:当面ライヴは2人でって感じですか?
P:そうですね、まだちょっとしか2人でやっていないしねぇ、とりあえず、2人でどれぐらいグルーヴが出せるかっていうのをもうちょっと研究してるところで。
A:もし何か手が要る時あったら、いつでも言ってください。
P:もちろん、ねぇ!
A:ギターしか弾けないんだけど…、ドラム叩けたら入れて欲しいくらいなんですけど(笑)。
P&N:(笑)
―本日はありがとうございました。
SAKANA:ありがとうございました。
A:ありがとうございました。

インタビュアー 立石郁

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