幼いころ、加山雄三の『エレキの若大将』を見て、おもちゃのエレキ・ギターを買ってもらい、テーブル上でテケテケテケ…、とやって家族や来客の喝采を浴びる。これに味をしめたのが原体験として残り、目立ちたがりやの子供時代を送ったが、そのうち自分は漫画家になると言い始める。
小学校4年のとき買ってもらった学習教材用カセットレコーダーでテレビの歌番組の音を録音しはじめ(もちろんマイクをテレビのスピーカーに近づけて…
)、なにやらトキメく。小学校を卒業するころには漫画家になることはすっかり忘れ、井上陽水が好きになり、親の知人にもらったクラシック・ギターで当時
のフォークソングをコピーし始め、さらにビートルズを知ってぶっ飛び、中学生でフォークギターを手に入れると友達同士でグループを組んでオリジナル曲も
作りはじめ、高校生になると合格のお祝いに買ってもらったトーカイのストラトキャスター・モデルのおかげでロックバンドに発展し、文化祭で上映する自主
映画のサントラを作ったり、ステージで演奏したりして気分はすっかりいっぱしのミュージシャン。クラプトンやらリトル・フィートやらトラフィック、ラ
イ・クーダーといったちょっと学校の流行とはズレたロックのレコードを昼となく夜となく聴き狂うようになる。
美術の成績が良かっただけでなんとなく志望した美大受験に失敗し、1982年に浪人生活のため上京するが、案の定予備校をドロップアウトしてしまい、
アルバイトしながら宅録に耽ったりレコードを買いまくったりして2年ほど過ごすうち、後に一緒にグランドファーザーズを名乗ることになる人たちと出会う。
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